第3章 日本剣道形
問1 「日本剣道形修練の必要性」について述べなさい
MUNASHI的解答例
日本剣道形修練の必要性は、剣道の技術や精神を深く学び、伝統を受け継ぐために非常に重要です。剣道形は、基本技術や応用技術を体系的に学ぶための最適な方法です。形を通じて基本技術だけでなく、応用技術や戦術をも含む、総合的な技術打突のタイミングや攻防の駆け引きといった理合を学ぶことができます。
また、形を通じて礼儀作法や集中力・気位を養うことが出来るので、日頃から日本剣道形の修練に努めることが大切です。
問2 「木刀の正しい操作」について説明しなさい。
全日本剣道連盟模範解答例
打突や相手の刀を凌ぐ場合は、刀の操作と身体の移動を合理的に行うとともに、充実した気勢で気剣体を一致させて行うことが重要である。特に打突をより有効にするためには、次のように刀を正しく操作することが大切である。
- 木刀の握り方が正しく「切り手」になっている
- 握りを変えず、正中線に沿って振り上げ振り下ろす。特に「萎やす」「摺り上げる」「支える」「押さえる」時は、左拳を正中線から外さないよう注意する
- 振りかぶりと振り下ろしは、一拍子で行い、刃筋正しく行う
- 打突の瞬間は、小指、薬指、母指球で木刀を軽く握り締め、物打ちで打突部位を正確に打突する
- 振りかぶりや抜く時は、左小指の握りを緩めず、剣先が拳より下がらないように注意する
- すり上げは、鎬の効用を使って、半円を描く心持ちで行う
【全日本剣道連盟学科審査解答例より引用】
問3 「日本剣道形を実施する時の留意点」を述べなさい
全日本剣道連盟模範解答例
日本剣道形は、一定の型式と順序に従って行う一連の約束動作であるが、形を形骸化させない生きたものにするために、お互いが寸分緩みの無い気の働きをもって行わなければならない。
- 立ち合い前後の作法、立ち合いの所作、刀の取り扱いを適切に行う
- 五つの構えと小太刀の半身の構えを正しく行う
- 目付けや呼吸法を心得て、終始充実した気勢、気迫をもって合気で行う
- 打太刀、仕太刀の関係を理解し、原則として打太刀が先に動作を起こす
- 「機を見て」「入身になろうとする」といった打突の機会を理解して行う
- 打太刀は一足一刀の間合いから打突し、仕太刀は物打ちで打突部位を正確に打突する
- 振りかぶりは、剣先が両拳より下がらないようにし、一拍子で打つ
- 足捌きはすり足で行い、打突するときは後ろ足を前足に引き付ける
- 残心は十分な気位をもって行う
【全日本剣道連盟学科審査解答例より引用】
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