第1章 知識・理論
問1「剣道の理念および剣道修練の心構え」について述べなさい
全日本剣道連盟模範解答例
■剣道の理念
剣道は剣の理法の修練による人間形成の道である
■剣道修練の心構え
剣道を正しく真剣に学び、心身を練磨して旺盛なる気力を養い、剣道の特性を通じて礼節をとうとび、信義を重んじて誠を尽くして、常に自己の修養に努め、以て国家社会を愛して、広く人類の平和繁栄に寄与せんとするものである。
問2 「剣道が上達する要件」を述べなさい。
MUNASHI的解答例
剣道の理念と剣道修練の心構えを理解し、目標をもって、継続的に稽古を続けることが大切である。基本を大切にしながら、様々な技の修練に努め、素直な気持ちで師の教えを忠実に実践していくことが重要である。また、礼儀作法を通じて、心身を鍛えて健全な生活をおくるとともに、稽古や試合後は自己評価を行って反省し、次に向けて準備をすることが大切である。
問3「下位者と稽古をするときの留意点」について述べなさい
MUNASHI的解答例
剣道において下位者と稽古をする際の留意点は以下の通りです。わかりやすくポイントに分けて記載します。
- 敬意を持つ:下位者に対しても敬意を持って接することが大切である。指導する立場として、謙虚な姿勢を保ち、相手の成長をサポートすることが求められる。
- 合気になる:下位者であっても、自分と同等かそれ以上の者と稽古をするつもりで、お互い合気となり、正しい打突の機会を捉えることが大切である。
- 適切な指導:下位者の技術や体力に応じた指導を行うことが重要。無理な指導や過度な要求は避け、相手のペースに合わせて指導を進めることが大切である。
- 褒める:下位者が努力や成長を実感できるよう、適度に褒めの言葉をかけることが重要である。自信を持たせることで、稽古に対する意欲を高めることができる。
- 模範を示す:自らが手本となるよう、正しい技術や礼儀作法を示すことが大切です。模範を示すことで、下位者が学びやすくなります。
- 安全に配慮する:下位者が安全に稽古できるよう、適切な指導と注意を払うことが重要である。特に初心者には、基本動作や安全な技術を重視して指導することが求められる。
問4 「指導者としての心構え」について述べなさい
全日本剣道連盟模範解答例
剣道指導者としての基本的な心構えは次のとおりである。
- 確固たる信念と情熱、愛情と誠意をもって指導する
- 指導を受けるものの人格と個性を尊重する
- 自らの人格を養い、信頼される指導者となるよう努力する
- 指導を受ける者とともに修練に励み、技能の向上を図る
- 能率的・合理的な指導法の研究を心掛け、指導を受ける者が理解しやすい指導の方法を研究する
- 指導を受ける者の健康や安全に留意する
問5「準備運動の意義」について述べなさい
全日本剣道連盟模範解答
準備運動により、身体の筋肉や関節の動きが高まり、呼吸・循環器系の機能を高め、血流が多くなることによって体温が上昇し、身体を敏捷に働かせることになり、目的とする運動成果を高めることが可能となる。さらに稽古や試合における障害の発生を予防することができる。
MUNASHI的解答例
準備運動は、身体の筋肉や関節を温めることによって、運動中の柔軟性を向上させ、動きをスムーズにします。これにより、怪我のリスクを軽減できます。
徐々に心拍数と呼吸を上げることで、心臓や肺の機能を運動に適応させ、運動中のパフォーマンスを向上させます。
ストレッチや柔軟体操を行うことで、関節の可動域が広がり、運動中の動きが滑らかになります。これにより、パフォーマンスの向上が期待できます。
問6 「整理運動の意義」について述べなさい
全日本剣道連盟模範解答
整理運動を行うことにより、稽古や試合によってもたらされる身体的(筋肉・腱・心臓・肺など)・精神的疲労を回復したり、疲労がもとで発生する障害を予防することが出来る。
MUNASHI的解答例
整理運動は、運動後の筋肉をゆっくりとほぐし、血流を促進することで、疲労物質の排出を助け、疲労回復を促進します。
運動後の急激な心拍数や呼吸の低下を防ぎ、徐々に正常な状態に戻すことで、心臓や肺にかかる負担を軽減します。
軽いストレッチや柔軟体操を行うことで、筋肉の硬直を防ぎ、柔軟性を維持することができます。これにより、運動後の筋肉痛や怪我の予防になります。
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