第2章 実技
問1 「切り返しの目的」を述べなさい
全日本剣道連盟模範解答例
切り返しは、正面打ちと連続左右面打ちを組合せて、基本動作を総合的に練習するためのものです。姿勢は構え、打ちの刃筋や手の内の作用、足捌き、間合いの取り方、呼吸法、さらに強靭な体力や旺盛な気力を養い、気剣体一致の打突の習得を目的とします。
問2 「切り返しで気を付ける事」を5項目書きなさい
全日本剣道連盟模範解答例
- 立ち合いの間合いでは、姿勢、構え、竹刀の握り方などをただしくする
- 初心の段階では、動作を大きく、正確に行う
- 肩の余分な力を抜いて、柔軟に左右均等に打つ
- 連続左右面打ちの角度は45度程度とする
- 正しい足捌きで行い、特に後退時の引き足が歩み足にならないこと
- 振りかぶったときには、必ず左拳を頭上まで上げ、振り下ろしたときは左拳が顔の正面に来るようにする
- 左拳は常に正中線上を維持する
- 呼吸は、最初の正面打ちごと、2回目の正面打ち後の2回のみ
- 相手の竹刀のみを打ったり、空間を打突することなく、確実に左右面部位を打つ
- 頭や腰、膝などで調子をとって体が上下にブレないようにする
- 正面打ちは、一足一刀の間合いから正確に打つ
- 練度に応じて、旺盛な気力をもって息の続く限り一息で行い、体勢を崩さずに連続で左右面を打つ
問3 「切り返しの受け方で注意すること」を3項目書きなさい
全日本剣道連盟模範解答例
切り返しの受け方で注意する点は以下のとおりである
- 受け方は、引き込む方法と打ち落とす方法があるので、掛かる者の技能を認識する
- 連続左右面打ちは歩み足で受ける。竹刀を垂直にして、左拳はほぼ腰の高さ、右拳はほぼ胸の高さとし、両拳が上がり過ぎないように注意する
- 気を張って、合気となり、大きな声を掛けて相手を引き立たせる
- 左右面打ちは、左面から打ち始めて左面打ちで終わるようにし、正面打ちも正確に打たせる
- 前進と後退の両方を必ず行う
- 最後の正面を打った後は残心を示す
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