後の先
後という文字が示すように、今度は相手の攻撃が先にあり、その攻撃を捌いたりかわして自分の攻撃に転じるという事です。技でいうところの「抜き技・返し技・応じ技」がこれにあたると思います。
この時に重要な事は、決して相手の技を待ってはいけないという事です。起こりを捉えるわけですから、待っていては遅いわけですね。相手に気押されすることなく、いつでも攻める準備をしておきながら、自ら仕掛けて相手の技を引き出すことが大切です。
引き出す方法としては「①強くプレッシャーをかけていく」「②おとなしく攻撃の姿勢を出さずに誘う」という2パターンが考えられますが、①の場合は相手からすると技を打たされるという状況に持ち込むわけです。当然、打たされる技は気力も充実していませんので、その技を殺して先を取ります。②の場合は、わざと隙を見せることで相手に技を出させることで、直ちに攻守逆転して先を取ります。
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