審査で重視されるポイント
剣道六段審査では以下のポイントが重視されます。全日本剣道連盟の「剣道称号段位審査実施要項」には審査の着眼点として次のように記されています。
〈初段~三段まで〉
| ①正しい着装と礼法 |
| ②適正な姿勢 |
| ③基本に則した打突 |
| ④充実した気勢 |
〈四段及び五段〉
初段から三段の着眼点に下記の項目を加えたもの
| ①応用技の錬熟度 |
| ②鍛錬度 |
| ③勝負の歩合 |
〈六段~八段〉
六段から八段までの実技審査は、初段から五段までの着眼点に加え、下記の項目について、更に高度な技倆を総合的に判断し、当該段位相当の実力があるか否かを審査する。
| ①理合 |
| ②風格・品位 |
六段ともなると、五段までの審査において、基本や応用技の錬度が高いということを前提とし、次に求められるのが「剣道の理合」と段位に則した「風格・品位」とあります。つまり、ただ単に、充実した気勢で、自分から先に打てました。有効打突も数本打てました。というだけでは審査員の目には評価されないという事になります。その人の剣道がどれだけ成熟し、剣道の美しさを体現しているかが問われるため、見た目の印象や立ち居振る舞いも重要な判断材料と言えるでしょう。
合格の秘訣としては、その審査する4人のグループで、まず1番にならなければならないという事がいえます。蹲踞からの立ち上がりでの半歩前の動作、相手を上回る充実した気勢。ここから気迫と風格が生まれますので、ぜひ、このあたりから稽古を始められると良いでしょう。



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