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初心者から楽しめる少年剣道の基本指導法を考える

剣道

第2章 初めての足捌きと体捌きの指導法

足捌き練習の基本ステップと工夫

 少年剣道において、足捌きは基礎となる重要な動作です。初心者への足捌き指導では、まず「すり足」が基本となります。すり足は、つま先と踵を浮かせずに滑らせる動きで、剣道の動作全般を支える基盤となります。この稽古では、最初に前後の動きを一定のリズムで繰り返させ、感覚を体得させることがポイントです。日本人のほどんどは右利きが多いですが、剣道では左が軸となった動きが主になることから、最初は思うようにスムーズな動きは出来ません。個々のレベルや運動センスによって習得のスピードも様々ですので、根気強く丁寧な指導を心掛けたいものです。また、コーンやテープを使用して直線的な動きを視覚的に示すと、小学生や初心者でも理解しやすくなります。さらに、目標数や時間を設けることで、楽しい雰囲気を保ちながら持続的な稽古が可能です。すり足は自宅でも自主稽古が可能ですので、ヤル気を引き出す仕掛けを取り入れてみるのも一考です。

体捌きを通じた動きやすさの確保

 体捌きの練習では、足捌きと上半身の動きを連動させることを強調します。少年剣道では、初心者が動きの中でバランスを崩しやすいため、まずは基本姿勢を保つコツを教えることが重要です。例えば、歩幅を調整しすぎず、自分に合った自然な体の動き方を丁寧に説明します。また、動きの途中で立ち止まる練習や、前後だけでなく左右にも動く練習を組み合わせることで、全身を統一的に使える捌きが身に付きます。稽古メニューの中に体幹トレーニングを取り入れるなどして、子どもたちが「動きやすい」と感じられる指導方法を工夫していくことが求められます。

小学生・初心者向け反復練習のポイント

 初心者や小学生には、「楽しさ」と「正確さ」を両立させながら、稽古を継続させていくことが習得の近道です。ただし、反復練習が単調に感じられないように指導者側の配慮が必要です。ここで重要なのは、「一つの動作を短時間で区切る」工夫です。例えば、すり足を一斉にスタートして、音が鳴ったら素早く停止する、三角形に動きを繰り返すといった、簡単なチャレンジ要素を加えると集中力を維持しやすくなります。また、時間内にどれだけ正確にできるかを競わせたり、他生徒とペアを組むことで協調性を育むことも可能です。

相手との距離感を掴むための基本練習

 初心者が剣道を始める際、相手との間合い(距離感)を理解することは非常に重要です。最初は、マーカーやテープを活用して相手との距離を図り、位置関係を視覚的に学ばせます。また、基礎的な練習の一つとして、「間合いを詰めたり引いたりする動き」を繰り返す指導が効果的です。この際、相手の体勢やタイミングに応じた距離の変化を解説し、「剣道の理念」である正しい技の打突につなげる意識を育てます。さらに、社会体育指導員や経験者が手本を見せることで、実践的な学びを深めることができます。距離感を身につけることで、剣道の試合での動きに役立つ基盤が形成されます。

プロフィール
MUNASHI〈34〉の剣
MUNASHI

はじめまして。サイト管理人の「三四(MUNASHI)」と申します。

私は小学から高校まで剣道を続けて高校三段取得を最後に、剣道から離れておりましたが、40歳を機にリバ剣の仲間入り。

大人になって改めて始めた剣道の世界は、体力的にも精神的にも厳しいところはありますが、それ以上に自分や子供たちの成長を手に取るように感じられるので、再開してよかったと心から思っています。

このブログでは、剣道初心者やブランク剣士・リバ剣士さんたち向けに、MUNASHIが日ごろから剣道を通じて学んだことをアウトプットしながら読者の皆さんと一緒に成長していくことを目的として書いております。

どうぞよろしくお願いします。

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