「すり足」といえば、剣道の基本中の基本ですね。足さばきの稽古をおろそかにしている人は、なかなか上達できないといっても過言ではないといえるほど重要です。
今回はこの「すり足」がスムーズに出来る3つのポイントを解説してみたいと思います。
苦手だという方はぜひチャレンジしてみてくださいね。
第1章 すり足の基本
左足の使い方
すり足をするときに大切なポイントとしては、まず左足に加重を置くという点です。特に左足の母指球(親指の付け根部分の丸い骨がある箇所)に体重を乗せるイメージです。ではなぜ、右足ではなく左足加重なのでしょうか?
理由は単純です。右足に体重を乗せてしまうと、スムーズに移動することができないから。剣道の基本的な構えでは右足が前に出ています。そして、右足で相手の間合いに攻め込むわけですが、この時に右足に体重がかかっていてはスムーズに動かすことはできませんね。
また、剣道では打突する際に左足で前に蹴りだして、体を押し出し、右足で踏み込みを行いますので、もし右足に体重がかかっている状態の場合は、いったん左足に体重を移動してから踏み込みの動作に入ることになり、打突までの動作が遅れてしまうということにもなります。
基本の構えでは左足のかかとは床から1~2センチ浮かせている状態ですので、左足の母指球に体重を乗せて移動の準備をしておくというのが自然と考えます。
以上が左足加重の理由となります。
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