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悩める剣士へ!胴技の完成度を高める稽古法とは?

剣道

第3章 応用技で胴打ちをより実践的に

返し胴のコツと練習法

 剣道における返し胴は、相手の打ちをかわしながら胴を捉える高度な応用技です。これを成功させるためには、スピードと正確性、そして下半身と腰の連動が非常に重要です。「手だけで竹刀を動かしてしまう」と打突が浅くなるため、体全体を使ってタイミングよく振り抜く必要があります。

 稽古の際には、まず基本の木刀を使った動作を確認し、刃筋を通す感覚を磨きましょう。その後、1人が元立ち役となり、大きく構えた状態でのパターン練習を行います。必ず先に攻めて誘い、相手が面を打ちに来るのに合わせ、面技をなるべく前で捌き、素早く胴を狙いながら返し技を行うのがポイントです。このとき、右足が前に入り過ぎないようにすると、胴を打つまでの空間に余裕が生まれるので、打突しやすくなります。面を捌いた後は、打突の瞬間まで足を動かさないという指導もありますので、どちらが自分に合っているか繰り返し練習して、自分なりのタイミングをつかみましょう。

抜き胴を成功させる秘訣

 抜き胴は、相手の攻撃を避けながら胴を狙う高度な技術で、試合でも非常に効果的な手段です。その秘訣は「相手の動きを読む力」と「素早い下半身の動き」です。対戦相手が面を打つために踏み込んできたその一瞬を見逃さずに、下半身の動きで回避しながら胴を打つという流れが成功の鍵です。

 練習では最初に動きのパターン化を行い、相手が面に来るタイミングに合わせて体をかわす動作を繰り返し行いましょう。竹刀を構える手の位置を正中線から外さず、落ち着いて胴を振り抜く練習を積むことが大切です。また、スピードを意識しすぎて体がブレてしまうと正確性が失われるため、体の軸をぶれさせないことを意識しましょう。ポイントは膝をうまく使うことです。返し胴とは異なり、抜き胴の場合は、相手の面技を足で捌いて胴を狙うので、足を右に出して、膝を上手く使いながら身体を相手の中心から右側に捌き、同時に手を返して胴の打突位置へ竹刀を持ってくるイメージです。

 具体的な練習方法として、スローモーションで動作を分解して覚え、その後にスピードを徐々に上げる方法がおすすめです。さらに試合を想定して「角度45度」「腰を十分使う」など具体的な動きを維持することで、より実践的な抜き胴をマスターできます。

試合で活きる胴技の使い所

 試合で胴打ちを活かすためには、そのタイミングを見極める力が重要です。多くの剣士は面や小手を多用する傾向があります。しかし、この状況を逆手に取ることで胴技を有効打とするチャンスが広がります。

 例えば、相手が面に偏った攻め方をしてきた際には、その動きに合わせて胴を打つことで意表を突くことが可能です。また、相手が警戒して「一拍遅れ」が生じた際に胴を狙うことで、「タイミングのずらし」も効果的です。剣道において、技の選択肢を増やすことで試合での対応力が格段に上がります。

 試合に向けた準備として、一本一本の打突を「有効打突」と見なされる形で行う稽古を意識的に行いましょう。また、打ち込み台を用いることで無駄のない振り方を反復練習するのも有効です。繰り返しの中で自分のリズムを掴み、試合本番で自然と技を繰り出せるようにしておくことが大切です。

プロフィール
MUNASHI〈34〉の剣
MUNASHI

はじめまして。サイト管理人の「三四(MUNASHI)」と申します。

私は小学から高校まで剣道を続けて高校三段取得を最後に、剣道から離れておりましたが、40歳を機にリバ剣の仲間入り。

大人になって改めて始めた剣道の世界は、体力的にも精神的にも厳しいところはありますが、それ以上に自分や子供たちの成長を手に取るように感じられるので、再開してよかったと心から思っています。

このブログでは、剣道初心者やブランク剣士・リバ剣士さんたち向けに、MUNASHIが日ごろから剣道を通じて学んだことをアウトプットしながら読者の皆さんと一緒に成長していくことを目的として書いております。

どうぞよろしくお願いします。

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