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剣道初段から三段まで、昇段審査を突破するための実践ガイド

剣道

第5章 昇段審査当日の注意点と心構え

審査前に準備しておくべきもの

 昇段審査当日に万全の準備をするためには、事前の確認が欠かせません。まず、自分の剣道具一式を丁寧にチェックしましょう。竹刀は使用可能な状態であるか、規定の長さや重さを満たしているかを確認してください。また、防具の紐がしっかりと結べる状態であることも大切です。不備がある場合は、新しいものに交換しておきましょう。

 さらに、必要に応じて「段位審査申込書」や「登録証」、審査料を忘れずに持参してください。各地区の剣道連盟によって対応が変わる場合がありますが、これらが不備であれば当日審査に参加できない可能性がありますので、事前にしっかりと確認しておきたいところです。また、審査当日のスケジュールや会場の場所を事前に調べ、十分に余裕を持って移動計画を立てることも重要です。

審査当日の流れと時間管理のポイント

 多くの昇段審査はスケジュールが厳密に管理されています。例えば、審査会場に午前9時に開館し、9時半に点呼が行われる場合、少なくとも30分前には会場に到着することを目指しましょう。これにより、心の準備を整え、必要な手続きや準備を余裕を持って行うことができます。当日は審査前のウォーミングアップなどもほぼできないことが多いため、審査を想定して、日ごろから短時間での身体のほぐし方など、ケガのないように自分の身体をケアしておきましょう。

 また、審査の時間は進行状況によって前後することがあるため、常に呼び出しに注意を払い、自分の順番を確認しておくことも大切です。余計な心配を避けるために、休憩時間も有効に活用して、水分補給や深呼吸を行いながら次に備えましょう。

リラックスと集中を両立するメンタル管理法

 昇段審査当日は多くの人が緊張する場面です。しかし、緊張しすぎると普段の力を発揮できないこともあります。リラックスするためには、緊張の原因となる未知の要素をできる限り減らしておくことが肝心です。例えば、審査内容や評価ポイントを十分に理解し、何度も稽古で再現しておくと自信につながります。

おススメは初太刀から二本目の打突までを想定した稽古です。段位によって、初太刀の有効性は変わりますが、昇段審査では、やはり初太刀をしっかり打突できるかどうかが重要になります。審査で慌てないためにも、仮に初太刀を失敗してしまった場合の二本目への意識の切り替えなど、この稽古を繰り返すことで、失敗も想定内と考えることができるようになるため、メンタル強化はもちろん、本番でかなりリラックスできるようになるはずです。

 また、当日は深呼吸を繰り返しながら、心を落ち着けることが有効です。特に準備運動をしっかり行うことで体の緊張をほぐし、集中力を高めることができます。不安が頭をよぎったときは、「これまでの稽古の成果を信じる」というポジティブな気持ちを持ち続けることを意識しましょう。

審査員に良い印象を与える振る舞い

 審査は単なる技の評価ではなく、日頃の稽古の成果と心の鍛錬を問われる場であることを忘れないようにしましょう。正しい着装、そして丁寧な礼法は第一印象で大きな影響を与えるため、昇段審査の際には特に注意が必要です。審査員に対しては落ち着いてハキハキと動くように心がけ、指示があればしっかりと受け答えをしてください。試合の開始時や終了時の礼法は、正しく心を込めて行いましょう。

 立ち合いの審査会場は限られていますので、審査員から出来るだけ見てもらいやすい位置取りを意識して行うことも大切です。竹刀を構えたり打突を行ったりする瞬間においても、適正な姿勢を崩さず、気勢を充実させて取り組むことで、審査員に良い印象を与えることができます。


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プロフィール
MUNASHI〈34〉の剣
MUNASHI

はじめまして。サイト管理人の「三四(MUNASHI)」と申します。

私は小学から高校まで剣道を続けて高校三段取得を最後に、剣道から離れておりましたが、40歳を機にリバ剣の仲間入り。

大人になって改めて始めた剣道の世界は、体力的にも精神的にも厳しいところはありますが、それ以上に自分や子供たちの成長を手に取るように感じられるので、再開してよかったと心から思っています。

このブログでは、剣道初心者やブランク剣士・リバ剣士さんたち向けに、MUNASHIが日ごろから剣道を通じて学んだことをアウトプットしながら読者の皆さんと一緒に成長していくことを目的として書いております。

どうぞよろしくお願いします。

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