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【必見】剣道四段昇段審査で審査員が注目するポイントとは

剣道

第2章 実技審査で重要視される基準

正確な攻めと間合いの取り方

 剣道四段昇段審査では、正確な攻めと間合いの取り方が非常に重要な評価ポイントとなります。攻めとは、ただ打突を出すことではなく、相手の動きを封じながら自分に有利な状態を作り出す行為を指します。このプロセスでは、「間合い」を適切にコントロールすることが求められます。例えば、相手との距離が遠すぎても近すぎても、打突のチャンスを逃したり逆に反撃を受けやすくなります。そのため、日頃の稽古で「先に一歩相手の間合いに攻め込む感覚」を磨くことが合格への対策として欠かせません。

有効打突の評価基準

 四段昇段審査では、有効打突が正しく行われているかが厳しく審査されます。有効打突とは、「充実した気勢、適正な姿勢をもって、竹刀の打突部で打突部位を刃筋正しく打突し、残心あるものとする」と定義されています。これは速さや力だけではなく、剣道が持つ理合やタイミング、そして技の完成度が評価基準になることを意味します。また、有効打突に繋げるためには、相手の隙を見極めた攻撃機会を逃さないことが大切です。受審者にとっては、普段の稽古で有効打突を明確に意識し、結果的に「合気」が形成されるような攻めを意識することが重要です。

防御から反撃への流れを作るコツ

 剣道四段昇段審査では、単に攻撃を繰り返すのではなく、防御から反撃へと自然に移行する流れができているかも評価されます。例えば、相手の攻めを受ける際にただ後退するのではなく、防御を通じて次の反撃に繋げる動作が鍵となります。この展開を可能にするには、日頃の稽古で「引き技」や「返し技」を繰り返し練習する必要があります。また、防御から反撃への流れを作る際の間合いやタイミングを体得することが重要で、これは地稽古や試合形式の稽古を通じて経験を蓄積するしかありません。

審査員が見る一貫性と気迫

 実技審査では、剣道の動作全体を通じた「一貫性」と「気迫」がとても重視されます。一貫性とは、礼法や着装から打突、残心に至るまで、基礎が全て整っていることを指します。例えば、どの打突も一定のリズムで迷いなく攻め続ける姿勢が評価されます。一方で、気迫は「気剣体の一致」の中核をなす要素であり、打突や防御の中に自分の意思をしっかりと組み込むことが求められます。そのため、昇段審査を受ける稽古の中では、技術だけでなく試合前後の心構えや剣道理念を意識しましょう。

残心(打突後の態勢)の重要性

 残心は、剣道における美学の一つであり、審査においても極めて重視される点です。残心とは、打突後に気を緩めず、相手に対する警戒や次の動作を意識した態勢を維持することを指します。具体的には、打突が終わっても姿勢を崩さず、剣先を的確に相手に向け続けるという形が求められます。これにより、ただの「打つ動作」ではなく、「一本を取るための打突」としての完成度が審査員に伝わります。受審者にとっては、日頃の稽古から残心を意識的に練習することが昇段審査合格への重要な対策と言えるでしょう。

プロフィール
MUNASHI〈34〉の剣
MUNASHI

はじめまして。サイト管理人の「三四(MUNASHI)」と申します。

私は小学から高校まで剣道を続けて高校三段取得を最後に、剣道から離れておりましたが、40歳を機にリバ剣の仲間入り。

大人になって改めて始めた剣道の世界は、体力的にも精神的にも厳しいところはありますが、それ以上に自分や子供たちの成長を手に取るように感じられるので、再開してよかったと心から思っています。

このブログでは、剣道初心者やブランク剣士・リバ剣士さんたち向けに、MUNASHIが日ごろから剣道を通じて学んだことをアウトプットしながら読者の皆さんと一緒に成長していくことを目的として書いております。

どうぞよろしくお願いします。

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