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面技攻略法:稽古の先にある一本の基本と応用テクニック

剣道

第2章 応用技術:試合で使える面技パターン

出鼻面:タイミングを捉えるコツ

 出鼻面は、相手が動き始めた瞬間を捉えて打つ技であり、試合で非常に有効な面技の一つです。成功の鍵は「間合い」と「タイミング」です。相手の竹刀の動きをよく観察し、相手が攻めに来ようとした瞬間に素早く面を打ち込みます。特に基本稽古で培った正しい構えと打突が、正確な出鼻面を実現する土台となります。また、冷静に相手の動きを読む心の余裕も重要です。この稽古を繰り返すことで、出鼻面を確実に成功させる感覚を養うことができます。

小さい面打ちと大きい面打ちの使い分け

 小さい面打ちと大きい面打ちは、それぞれの特性を理解して使い分けることで、試合の展開を有利に進めることができます。小さい面打ちは攻撃のスピードを重視し、近い間合いでの対応に適しています。一方、大きい面打ちは力強さと迫力を持ち、大きい振りによる威圧感を相手に与えるのが特徴です。試合では状況に応じてこれらを使い分けることで、自分のリズムを作りやすくなり、相手に迷いを生じさせることができます。毎回同じタイミングで打突するのではなく、あえて使い分けることでタイミングをずらして、相手に隙を生ませるのも、攻め崩すポイントになります。稽古の際に小さく打つ稽古と大きく打つ稽古の両方を取り入れて、地稽古で何度も試してみるといいでしょう。

返し技:小手返し面の実践方法

 返し技で面を捉える方法も沢山あります。例えば、返し技の一つである小手返し面は、防御と攻撃を同時に行う高度な技術です。この技は、相手が自分の小手を狙ってくるタイミングを利用して打つものです。まず先を仕掛けて小手を誘い、乗ってきたら相手の竹刀をしっかり受け流し、素早く手首を返したその勢いを利用して素早く面を打ち込みます。重要なのは瞬時に切り返すスピードと、正確な竹刀の操作です。この技術を磨くためには、基本稽古で竹刀を扱う感覚を鍛えることが不可欠です。また、試合中に相手の攻撃パターンをしっかり読む観察力も、この技を成功させるための鍵となります。

つばぜり合いからの引き面

 つばぜり合いからの引き面は、接近戦での攻防から一瞬で間合いを盗む技術が必要です。この技のポイントは、相手の注意を分散させることにあります。つばぜり合いの状態からスムーズに竹刀を引き、相手が防御の意識を緩めた瞬間に間合いを盗んでコンパクトに面を打ち、素早く下がって間合いを切るという動作が求められます。稽古の際には、つばぜり合いの状態でも気を抜かず正しい姿勢を保ち、常に攻撃の構えを崩さないことが大切です。

速さと精度を向上させる練習法

 剣道において速さと精度を向上させることは、面打ちを含むあらゆる技において重要になります。まずは基本稽古を通じて、振りかぶりから打突までの動作を正確に繰り返すことが必要です。素振りでは、竹刀を無駄なく動かし、しっかりと間合いを意識するように心がけましょう。また、短い時間で連続して面を打つ反復練習を取り入れることで、体の動きを自然に速くさせることが可能です。さらに試合形式の稽古を通じて実践感覚を養えば、高い精度で面を打つための技術が向上します。

プロフィール
MUNASHI〈34〉の剣
MUNASHI

はじめまして。サイト管理人の「三四(MUNASHI)」と申します。

私は小学から高校まで剣道を続けて高校三段取得を最後に、剣道から離れておりましたが、40歳を機にリバ剣の仲間入り。

大人になって改めて始めた剣道の世界は、体力的にも精神的にも厳しいところはありますが、それ以上に自分や子供たちの成長を手に取るように感じられるので、再開してよかったと心から思っています。

このブログでは、剣道初心者やブランク剣士・リバ剣士さんたち向けに、MUNASHIが日ごろから剣道を通じて学んだことをアウトプットしながら読者の皆さんと一緒に成長していくことを目的として書いております。

どうぞよろしくお願いします。

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